市原豊太(読み)いちはらとよた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「市原豊太」の意味・わかりやすい解説

市原豊太
いちはらとよた
(1902―1990)

フランス文学者。エッセイスト。東京に生まれる。東京帝国大学仏文科卒業。長く旧制浦和高等学校教授を務め、のち東大教養学部教授、独協大学教授を歴任。フランス・モラリストの文学に関心をもつ。訳書フロマンタンドミニック』、セナンクール『オーベルマン』、ジャム『三人の乙女』、ラ・フォンテーヌ寓話(ぐうわ)』などがあり、著書に『生き甲斐(がい)について』(1951)、『内的風景派』(1972)などがある。また、国語問題にも造詣(ぞうけい)深く、国語問題協議会副会長として活動した。

[窪田般彌]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市原豊太」の解説

市原豊太 いちはら-とよた

1902-1990 昭和時代のフランス文学者,エッセイスト。
明治35年6月22日生まれ。旧制浦和高,一高の教授をへて,昭和24年東大教授。43年独協大教授。平成2年8月14日死去。88歳。東京出身。東京帝大卒。著作はエッセイ集に「内的風景派」,訳書にラ=フォンテーヌ「寓話」など。

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