市山七十郎(読み)いちやま しちじゅうろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市山七十郎」の解説

市山七十郎 いちやま-しちじゅうろう

?-? 江戸時代中期の舞踊振付師
3代瀬川菊之丞,初代瀬川如皐(じょこう)の父。初代市山助五郎の門人歌舞伎立役(たちやく)から振付師に転じ,市山流の祖となる。大坂のほとんどの役者指導宝暦(1751-64)のころ活躍。門人に市山源蔵ら。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の市山七十郎の言及

【四季詠寄三大字】より

…3世坂東三津五郎初演。2世瀬川如皐作詞,市山七十郎振付。12ヵ月の十二変化物で,傾城,坊主,業平,いさみ商人,清正虎狩,台所唐人,田舎ごぜ,鹿島踊,木賊苅(とくさかり),雇奴(やといやつこ),鷺娘,金太郎と続く。…

【玉兎】より

…作曲清沢万吉(初世清元斎兵衛)。振付市山七十郎(なそろう),3世藤間勘兵衛。月から飛び出した兎の餅つき,かちかち山の物語,わらべうたなど子ども向きの舞踊だが,大人が手足まる出しの袖なし姿で踊る飄逸(ひよういつ)な振りも面白い。…

【供奴】より

…作曲4世杵屋三郎助(10世杵屋六左衛門)。振付市山七十郎,藤間大助(2世藤間勘十郎),4世西川扇蔵。供をして廓(くるわ)へいく奴を描く。…

※「市山七十郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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