市橋氏(読み)いちはしうじ

改訂新版 世界大百科事典 「市橋氏」の意味・わかりやすい解説

市橋氏 (いちはしうじ)

近世大名。美濃国池田郡市橋郷に住する。織田,豊臣両氏に仕え,長勝は秀吉の下で1万石を領する。秀吉没後,徳川家康に属し,1608年(慶長13)伯耆矢橋2万1300石。のち越後三条4万1300石となるが,20年(元和6)長勝没後,無嗣により領地収公。ただし甥長政が名跡継承。新たに近江仁正寺(のち西大路と改称)2万石を賦与される。のち3000石分知,以後幕末に至る。当主はおおむね従五位下下総守または伊豆守に叙任。維新後は子爵
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android