布肩衣(読み)ヌノカタギヌ

デジタル大辞泉 「布肩衣」の意味・読み・例文・類語

ぬの‐かたぎぬ【布肩衣】

植物繊維で織った布で作った肩衣
「綿もなき―の」〈・八九二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「布肩衣」の意味・読み・例文・類語

ぬの‐かたぎぬ【布肩衣】

〘名〙 布で作った肩衣。
万葉(8C後)五・八九二「麻衾 引き被(かがふ)り 布加多衣(ぬのカタぎぬ) ありのことごと 着襲へども 寒き夜すらを」

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世界大百科事典(旧版)内の布肩衣の言及

【手無】より

…最も原始的な日本の衣服形態で,古くは布肩衣(ぬのかたぎぬ)ともいう。古代においては,豊富な布で手先をおおう袖は,当時の貴族階級の象徴でもあり,これに対して,最低限の用布量と労働に適した手無の形は,身分の低い者の衣服であった。…

※「布肩衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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