帳合米商内(読み)ちょうあいまいあきない

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「帳合米商内」の意味・わかりやすい解説

帳合米商内
ちょうあいまいあきない

江戸時代米市場で行われた取引方法の一つ。仲買人が自分の見込み,あるいは客の注文空米売買を行い差額を入手するもので,売買は一定期日内に帳簿上で決算され,正米取引と違って実際の米の受渡しはなかった。享保 15 (1730) 年幕府は合法的取引として公認したので大坂をはじめ江戸,大津桑名赤間関 (下関) などで広く行われた。 (→堂島米市場 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android