帳消し(読み)チョウケシ

デジタル大辞泉 「帳消し」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐けし〔チヤウ‐〕【帳消し】

帳面に記載しておく必要がなくなって棒線で消すこと。棒引き
金銭などの貸借関係が消滅すること。債務が消えること。棒引き。「借金帳消しにする」
互いに差し引いて、損得がなくなること。ある物事によって、それまでの損得などの価値が失われること。「ホームランで先ほどのエラー帳消しにする」
[類語]棒引き相殺御破算

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の帳消しの言及

【勘当】より

…その手続は久離の場合と同じであって,幕府御料か私領かの区別,武士か百姓か町人かのちがい等によって差異があったが,比較的簡単な江戸,大坂の町人の場合であっても,町奉行所に願い出てその許可を受け,帳簿に記載してもらわなければならず,私領の領民や,武士でも陪臣となると,領主や主人の許可を受けるだけでなく,幕府の三奉行それぞれに届け出て,町奉行から書替(帳簿記載の謄本)を受けなければならなかった。勘当を宥免する場合も,勘当するときと同様,主人や領主,役人等に願い出て,帳消し(帳簿記載の抹消)をしてもらわなければならなかった。正規の勘当はこのように煩雑な手続を必要としたから,地方によっては内証勘当にとどめ,正式の勘当は行わない慣習のところもあった。…

※「帳消し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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