常珍(読み)とこめずらし

精選版 日本国語大辞典 「常珍」の意味・読み・例文・類語

とこ‐めずら‥めづらし【常珍】

〘形シク〙 常に珍しい。いつも新鮮で愛らしい。
万葉(8C後)一一・二六五一「難波人葦火焼く屋のすしてあれど己が妻こそ常目頬次吉(とこめづらシキ)

とこ‐めずら ‥めづら【常珍】

〘形動〙 いつも新鮮で愛らしいさま。
躬恒集(924頃)「むめのはないろはめなれてふくかぜににほひくるかぞとこめづらなる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「常珍」の意味・読み・例文・類語

とこ‐めずら〔‐めづら〕【常珍】

[形動ナリ]常に新鮮で、愛らしいさま。
「年ごとに―なる鈴虫のふりてもふりぬ声ぞきこゆる」〈公任集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android