朝日日本歴史人物事典 「常磐津兼太夫(3代)」の解説
常磐津兼太夫(3代)
生年:宝暦11(1761)
江戸中期の常磐津節の太夫。本業は魚商で,名は江戸屋兼吉。号は芝中,松寿斎。通称本芝のまぐろの兼太夫。2代目兼太夫の弟子で,2代目組太夫,綱太夫を経て,文化6(1809)年3代目を継ぐ。『老の戯言』によると,従来の常磐津節を改訂,今日に伝わる語り口を形成したという。<参考文献>岩沙慎一『江戸豊後浄瑠璃史』
(安田文吉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報