常磐津兼太夫(3代)(読み)ときわづ・かねたゆう

朝日日本歴史人物事典 「常磐津兼太夫(3代)」の解説

常磐津兼太夫(3代)

没年:文化11.7.27(1814.9.10)
生年:宝暦11(1761)
江戸中期の常磐津節太夫本業は魚商で,名は江戸屋兼吉。号は芝中,松寿斎。通称本芝のまぐろの兼太夫。2代目兼太夫の弟子で,2代目組太夫,綱太夫を経て,文化6(1809)年3代目を継ぐ。『老の戯言』によると,従来常磐津節を改訂,今日に伝わる語り口を形成したという。<参考文献>岩沙慎一『江戸豊後浄瑠璃史』

(安田文吉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「常磐津兼太夫(3代)」の解説

常磐津兼太夫(3代) ときわず-かねたゆう

1761-1814 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
宝暦11年生まれ。常磐津節。江戸屋兼吉という魚商。2代兼太夫の弟子。2代組太夫,初代綱太夫をへて,文化6年3代を襲名。従来の常磐津の節付けに改訂をくわえたとされる。文化11年7月27日死去。54歳。江戸出身。通称は本芝のまぐろ兼太夫。号は芝中(しちゅう),松寿斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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