平等観(読み)ビョウドウカン

デジタル大辞泉 「平等観」の意味・読み・例文・類語

びょうどう‐かん〔ビヤウドウクワン〕【平等観】

すべての物事差別をつけない見方
仏語。とらわれのない空の立場に立って、すべての事物が平等であることを心に観ずること。従空入仮観じゅうくうにゅうけかん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「平等観」の意味・読み・例文・類語

びょうどう‐かん ビャウドウクヮン【平等観】

〘名〙
① 仏語。一切のものはすべて平等であると見きわめること。
草枕(1906)〈夏目漱石〉一〇「自然の徳は〈略〉絶対の平等観を無辺際に樹立して居る」 〔無量寿仏経疏‐上〕
善悪上下などの差別をつけない見方。
硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉二七「芸術は平等観から出立するのではない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android