平頭(読み)へいとう

精選版 日本国語大辞典 「平頭」の意味・読み・例文・類語

へい‐とう【平頭】

〘名〙
① (形動) 頭を並べること。高さを等しくすること。差別なくひとしいこと。また、そのさま。
儀式(872)二「執幣丁一人在其間、〈与卜部平頭〉〈略〉次第司判官一人在其間〈与主礼平頭〉」
② 数がそろうこと。ちょうど。干支が六〇年で一周して同じになること。転じて、六〇歳をいう。
空華集(1359‐68頃)一四・答宗鏡湖書「某今年六十平頭、雖官寺退養閑房、而猶在城市
作文大体(1108頃か)「凡詩有八病、其尤可避者、平頭、上尾蜂腰鶴膝、此四病也」 〔南史‐陸厥伝〕
⑤ 奴僕。召使い
※六如庵詩鈔‐二編(1797)六・峩山松蕈歌「平頭頗亦解宰烹、施薑加桂出新製

ひん‐ず ‥ヅ【平頭】

〘名〙 予期しないこと。思いがけないこと。意外。
※浄瑠璃・四天王女大力手捕軍(1678)五「人つぶてにうたれ、金時もすへ竹も、あやうくひんずの命をのがれ」
[補注]「ひん」「ず」は「平」「頭」の唐宋音という説があるが、その由来は不詳。

ひら‐がしら【平頭】

〘名〙 メジロザメ目メジロザメ科の海産魚。全長二メートルに達する。頭部が平たく、体は側扁しているところからこの名がある。背面は濃灰色で腹部白色胎生。南日本、インド・太平洋域、東部太平洋の沿岸から沖合表層から水深二〇〇メートルまでに生息している。ビーチ汽水域にも出現するが、人を襲うことはない。肉はかまぼこ材料にする。

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普及版 字通 「平頭」の読み・字形・画数・意味

【平頭】へいとう

詩病の一。また、数がそろう。また、召使い。唐・白居易竜尾道に登りて南望す~〕詩 山、眼を擧ぐれば三千里 白髮頭、五十人

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動植物名よみかた辞典 普及版 「平頭」の解説

平頭 (ヒラガシラ)

学名:Rhizoprionodon acutus
動物。メジロザメ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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