年金通算協定(読み)ねんきんつうさんきょうてい

知恵蔵 「年金通算協定」の解説

年金通算協定

海外勤務のサラリーマンが増える中で、年金保険料の二重払いや掛け捨てが起こるのを防ぐための2国間協定。例えば、米国は10年以上加入しないと年金受給権がなく、日本は25年加入しないと受給できないため、企業の多くは、社員が米国赴任中にも厚生年金保険料を負担していた。協定発効後は、両国での年金加入期間を通算して、年金がもらえるようになる。米国との間には医療保険についても同様の協定が結ばれたので、社会保障協定ともいう。日本はこれまで独、英、米、韓など7カ国と協定を結び、その他の国々とも交渉を進めている。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android