幻出(読み)げんしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「幻出」の意味・読み・例文・類語

げん‐しゅつ【幻出】

〘名〙 まぼろしのように現わし出すこと。ぼんやりと出現すること。また、夢にみること。
空華集(1359‐68頃)一・重和「時来拾得一茎草、幻出金銀百宝光」
随筆絵事鄙言(1799)「天地生々の気と共に自然に筆下に湊泊して奇詭を幻出す」 〔元稹‐寄贈薛濤詩〕

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デジタル大辞泉 「幻出」の意味・読み・例文・類語

げん‐しゅつ【幻出】

[名](スル)まぼろしのように現れること。また、ぼんやりと出現させること。
「こはわが…驚怖の―する所なるか」〈鴎外訳・即興詩人

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