幾諫(読み)きかん

精選版 日本国語大辞典 「幾諫」の意味・読み・例文・類語

き‐かん【幾諫】

〘名〙 (「論語里仁」の「子曰、事父母幾諫、見志不一レ従、又敬不違、労而不怨」による) 相手感情を傷つけないようにおだやかにいさめること。それとなくいさめること。
※内閣文庫所蔵大乗院文書‐文永四年(1267)八月二二日・明法条々勘録「父之有過、則子必安幾諫」

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デジタル大辞泉 「幾諫」の意味・読み・例文・類語

き‐かん【幾×諫】

[名](スル)《「論語」里仁から》相手を怒らせないように穏やかにいさめること。
「滑稽の中に諷刺を寓し、時弊を―することなくあらば」〈神田孝平明六雑誌一八〉

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普及版 字通 「幾諫」の読み・字形・画数・意味

【幾諫】きかん

それとなく諫める。〔論語、里仁〕母に事(つか)へては諫し、志の從はざるを見ては、してはず、勞して怨みず。

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