床框(読み)とこがまち

精選版 日本国語大辞典 「床框」の意味・読み・例文・類語

とこ‐がまち【床框】

〘名〙
床の間で、床畳床板前端を隠すために用いる化粧横木。床縁(とこぶち)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃津国女夫池(1721)四「伽羅木の床かまち、かんとう沈の違ひ棚」
寝台の縁(ふち)。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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デジタル大辞泉 「床框」の意味・読み・例文・類語

とこ‐がまち【床×框】

床の間の前端の化粧横木。床板とこいたまたは床畳とこだたみの端を隠すもの。床縁とこぶち

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世界大百科事典(旧版)内の床框の言及

【床の間】より

(とこ)ともいう。幅約2mから4m,奥行約60cmの細長い空間で,下方に柱幅程度の横木(床框(とこがまち))を入れ,床(ゆか)を一段高くし,前面上部には内法長押(うちのりなげし)より少し高い位置に落掛(おとしがけ)と呼ばれる横木を渡す。奥壁の上部の天井廻縁(てんじようまわりぶち)に折釘(おれくぎ)を打ち,1幅から4,5幅が対になった軸装の書画を掛けられるようにする。…

※「床框」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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