度者(読み)どしゃ

精選版 日本国語大辞典 「度者」の意味・読み・例文・類語

ど‐しゃ【度者】

〘名〙 仏語剃髪出家することを許された者。得度者。年分(ねんぶん)度者と臨時度者とがある。
※続日本紀‐天平一三年(741)閏三月甲戌「奉八幡神宮秘錦冠一頭、金字最勝王経・法華経各一部、度者十人、封戸馬五疋

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デジタル大辞泉 「度者」の意味・読み・例文・類語

ど‐しゃ【度者】

剃髪ていはつして出家することを許された者。また、沙弥しゃみとなった者。得度者。

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世界大百科事典(旧版)内の度者の言及

【得度】より

…今日では僧となること,出家する意味に用いられる場合が多い。得度者は略して度者(どしや),度人ともいわれ,官許によるものと,ひそかに出家する私度僧に分けられる。官許の得度には,官大寺などに年間数人ずつ得度させる年分度者(ねんぶんどしや)の制度のほかに,天変地異や天皇貴族の病気全快や追善のために臨時に数人,あるいは多数の男女を得度させる場合があった。…

※「度者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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