座す(読み)ワス

デジタル大辞泉 「座す」の意味・読み・例文・類語

わ・す【座す】

[動サ四]《「おわす」の音変化》「ある」「来る」などの意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。
「ああ猫殿は天性小食にて―・しけるや」〈延慶本平家・四〉
[動サ下二]に同じ。
「大名達の―・せう時に」〈蒙求抄・五〉

ざ・す【座す/×坐す】

[動サ五]ざ(座)する」(サ変)の五段化。「一日中書斎に―・す」
[動サ変]ざする」の文語形

とど・す【座す】

[動サ変]すわる。かがむ。
「―・しては手も届かねば立ち上り」〈浄・油地獄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android