廃疾(読み)ハイシツ

デジタル大辞泉 「廃疾」の意味・読み・例文・類語

はい‐しつ【廃疾/×癈疾】

身体障害を伴う回復不能の病。
律令制で規定された身体障害・疾病者。残疾より重く、篤疾より軽いもの。など。ほかは免除された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「廃疾」の読み・字形・画数・意味

【廃疾】はいしつ

不治の障害。〔礼記、礼運〕大の行はるるや、天下と爲す。~矜(鰥)寡(くわんくわ)獨廢疾のをして、皆らしむ。

字通「廃」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の廃疾の言及

【蠲免】より

…律令では課役の全部もしくは一部を負担するものを課口(課丁(かてい))とよんだ。課口は一般には良民の成年男子(17歳以上65歳以下)であったが,そのなかでも,皇親と八位以上の者,五位以上の者の子(蔭子(おんし)),中度以上の身体障害者(廃疾(はいしつ)・篤疾(とくしつ))は課役を負担しない不課口とされた。また三位以上の父祖兄弟子孫と五位以上の父子は課役を免除された。…

※「廃疾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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