廷臣論(読み)ていしんろん(英語表記)Il cortegiano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「廷臣論」の意味・わかりやすい解説

廷臣論
ていしんろん
Il cortegiano

イタリアの作家バルダッサーレ・カスティリオーネ著書。4巻。1513~18年執筆,1528年刊。16世紀の宮廷に仕える廷臣と貴女の模範像とその心得,君主と臣下の関係を問答形式で記したもので,しばしば主君の模範像を規定したマキアベリの『君主論』と比較される。16世紀の最も著名な書物の一つであり,イタリア国内はもとよりスペインフランスイギリス文学および宮廷生活に多大な影響を与えた。

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