世界大百科事典(旧版)内の廿一口方供僧評定引付の言及
【引付】より
…いずれも後日に備えて,運営上の先例となる事例等の記録となり,ときには照会・点検の原簿となるよう,当事者がその職務遂行の過程で作成したものである。様式的には,たとえば《東寺百合文書》の〈廿一口方供僧評定(にじゆういつくかたぐそうひようじよう)引付〉は,東寺寺内の供僧の自治組織のひとつ〈廿一口方〉において開催された評定の記録であるが,年預の僧が執筆し,評定出席僧の交名(きようみよう)を掲げ,当日の議事を記載している。また室町幕府の〈政所賦銘(まんどころくばりめい)引付〉は,政所へ提訴された訴訟について,担当者が受理した訴状を書き留め,訴状に加えられた銘(端裏銘)と同文の記事を引付に記載している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」