式叉摩那(読み)しきしゃまな

精選版 日本国語大辞典 「式叉摩那」の意味・読み・例文・類語

しきしゃまな【式叉摩那】

〘名〙 (śikṣamāṇā の音訳。学法女、正学女などと訳する) 仏語七衆一つ比丘尼(びくに)になる前の二年間の沙彌尼。六法戒を授けられ、これを学ぶ。ふつう一八歳から二〇歳までの者。式叉摩尼(しきしゃまに)。しきさまな。〔八宗綱要(1268)〕 〔四分律‐五〇〕

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デジタル大辞泉 「式叉摩那」の意味・読み・例文・類語

しきしゃまな【式×叉摩那】

《〈梵〉śikṣamāṇāの音写尼僧うち沙弥尼しゃみにから比丘尼びくにに至る間、2か年間の修行中の者。学法女。正学女。

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世界大百科事典(旧版)内の式叉摩那の言及

【出家】より

…仏門に入って僧尼となることである。仏教徒の集団を構成する七衆のうち在家の優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)を除く,比丘(びく),比丘尼,式叉摩那(しきしやまな),沙弥(しやみ),沙弥尼の五衆は出家のなかに入る。鬚髪(しゆはつ)を剃り,墨染など壊色(えしき)に染めた衣をまとう状態になるので剃髪染衣(ていはつぜんえ)といい,とくに王侯貴族の出家は落飾(らくしよく)という。…

【僧】より


[インド]
 教団の構成員は出家修行者たる比丘(びく),比丘尼(びくに)と在家信者たる優婆塞(うばそく),優婆夷(うばい)の4種で,合わせて四衆とよぶ。また,修行者のうち未成年者を沙弥(しやみ),沙弥尼といい,女性で入団1年未満のものを式叉摩那(しきしやまな)とよび,これらを別出して七衆ともいう。比丘は満20歳に達し,具足戒を受けた者,比丘尼は同様な女性をいう。…

※「式叉摩那」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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