式目追加(読み)しきもくついか

百科事典マイペディア 「式目追加」の意味・わかりやすい解説

式目追加【しきもくついか】

鎌倉幕府基本法御成敗式目貞永式目)に追加補充した法令追加法)をいう。鎌倉時代の追加法は,承久(じょうきゅう)の乱後の新補地頭に関する法令のほか,民事・刑事裁判規範など多岐にわたるが,社会的知名度は低く,限定的効力しかなかった。これらの追加法を分類・編集したのが〈新編追加〉(室町時代成立)である。なお室町時代の追加法は〈建武以来追加〉という。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「式目追加」の解説

式目追加
しきもくついか

「御成敗式目」制定(1232)以後に,鎌倉・室町両幕府で立法された法令。式目制定時からすでに追加・補充が予定されており,式目を本条・本法・本式目とよび,それ以後立法された法令を追加という。幕府奉行人の手になる諸種の追加の集成書が伝わる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「式目追加」の解説

式目追加
しきもくついか

鎌倉幕府が御成敗式目を補充・改廃するために発布した法令
御成敗式目は「本条」または「本式目」といわれる。式目追加を集めたものに「新編追加」「新式目」「侍所沙汰篇」などがある。

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