引別(読み)ひきべつ

精選版 日本国語大辞典 「引別」の意味・読み・例文・類語

ひき‐べつ【引別】

〘名〙
① ひき比べること。比較すること。
談義本・当世穴穿(1769‐71)二「極楽がよい事もない。又夫(それ)を引(ヒキ)べつにしてみれば」
② 例を引くこと。引用すること。
※人情本・娘消息(1834‐39)初「そんな流行唄ア引きべつウして、利口めえた事を云ふが」

ひき‐わか・る【引別】

〘自ラ下二〙 互いに別れる。引き離れる。離別する。
※枕(10C終)二二二「男車の誰とも知らぬが後ひきつづきて来るも、ただなるよりはをかしきに、ひきわかるる所にて、峯にわかるるといひたるもをかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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