弱り目に祟り目(読み)ヨワリメニタタリメ

デジタル大辞泉 「弱り目に祟り目」の意味・読み・例文・類語

よわたた

弱ったときに、さらに災難にあうこと。不運が重なること。泣き面に蜂。
[類語]災い災害災難被害禍害惨害惨禍災禍被災天変地異天災人災地変風害風水害冷害霜害雪害干害渇水旱魃水涸れ病虫害虫害煙害公害薬害災厄凶事禍根舌禍筆禍試練危難国難水難水禍海難受難遭難罹災貧乏くじ馬鹿を見る泣き面に蜂

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「弱り目に祟り目」の解説

弱り目に祟り目

困っている時に、さらに追い打ちをかけるように困ったことが重ねて起こることのたとえ。

[使用例] こっちは弱り目にたたり目さ、戦争中は富良野空襲で家財道具一切合切焼いてしまうし、戦後復員が遅れたばっかりに仕事からは取り残される……おまけに大病してしまって、ついこのあいだまで寝込んでしまったんだ[平岩弓枝旅路|1967]

[解説] 非常に困った状況で、さらに悪いことが起こると、まるで何かが祟ったかのように感じられます。「弱り目」は弱った状態。「祟り目」は災いに遭ったことを語呂を合わせて言ったものです。

[類句] 泣きっ面に蜂

英語〕Misfortunes never come singly.(不運は単独で来やしない)

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