精選版 日本国語大辞典 「強請」の意味・読み・例文・類語
ねだ・る【強請】
[1] 〘他ラ五(四)〙
① 強いて物を乞う。甘えて要求する。ねだれる。
※虎明本狂言・河原太郎(室町末‐近世初)「参てねだらう、なふなふさだめてさけがたんとうれうと思ふて、むかひにきたよ」
※平凡(1907)〈二葉亭四迷〉四「母に強求(ネダ)るが、許されない」
② 言いがかりをつけて金品を要求する。難くせをつけてゆする。ねだれる。
[2] 〘他ラ下二〙 ⇒ねだれる(強請)
ねだ・れる【強請】
〘他ラ下一〙 ねだ・る 〘他ラ下二〙
① =ねだる(強請)(一)①
② =ねだる(強請)(一)②
③ =ねだる(強請)(一)③
※咄本・私可多咄(1671)一「これが一銭が井のもと也と、ねたれながらなぶりかへした」
④ あざむきだます。〔日葡辞書(1603‐04)〕
ごう‐せい ガウ‥【強請】
〘名〙 無理に求めること。ゆすること。きょうせい。
ねだり【強請】
〘名〙 (動詞「ねだる(強請)」の連用形の名詞化) ねだること。強いて求めること。ゆすること。また、その人。ねだれ。
※浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)四「強請(ネダリ)に来た親父ども」
きょう‐せい キャウ‥【強請】
〘名〙 無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい。
※ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉霧の夜「余りに激しく強請されるので」
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