(読み)だみ

精選版 日本国語大辞典 「彩」の意味・読み・例文・類語

だみ【彩】

〘名〙 (動詞「だむ(彩)」の連用形名詞化)
金泥(きんでい)銀泥(ぎんでい)彩色すること。
多聞院日記‐天正一〇年(1582)五月一二日「足銀にたみ、きりはく金に沙汰之
② 色を塗りつぶすこと。特に素地呉須(青絵薬)で絵付け・染付けするとき、最初に描いた輪郭の中を太い筆で塗ること。また、重ねて色を塗ること。

だ・む【彩】

〘他マ四〙 (「たむ」とも) あざやかに彩色する。いろどる。また、金箔(きんぱく)銀箔をはる。
満佐須計装束抄(1184)一「かさねうち衣、かざみの裏、袴のすそにでいして絵をかきたむこと常のことなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「彩」の意味・読み・例文・類語

さい【彩】[漢字項目]

常用漢字] [音]サイ(呉)(漢) [訓]いろどる
美しい色をつける。いろどり。「彩色光彩色彩水彩精彩多彩淡彩迷彩
姿や様子。「神彩
[名のり]あや・たみ

だみ【彩】

金泥きんでい・銀泥で彩色すること。「うるし
彩潰だみつぶ」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android