影を畏れ迹を悪む(読み)カゲヲオソレアトヲニクム

デジタル大辞泉 「影を畏れ迹を悪む」の意味・読み・例文・類語

かげおそあとにく

《影から逃れようとして走りつづけたり、足跡をつけまいとして足を上げ下げしつづけたりしていた人が、ついに死んでしまったという「荘子漁父故事から》自分で悩みごとを作り、心の平静を得られないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「影を畏れ迹を悪む」の意味・読み・例文・類語

かげ【影】 を 畏(おそ)れ迹(あと)を悪(にく)

(自分の影と足跡から逃れようと走り続けて、遂に死んだという「荘子‐漁父」に見える故事から) 自分の影におびえる。自分の心の中で、勝手に苦悩をつくりあげ、心を平静にできないことのたとえ。〔枚乗‐諫呉王書〕

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