往生講(読み)おうじょうこう

精選版 日本国語大辞典 「往生講」の意味・読み・例文・類語

おうじょう‐こう ワウジャウ‥【往生講】

〘名〙 極楽浄土に往生することを願って行なう念仏法会
※九冊本宝物集(1179頃)七「業障をさんげして仏道をなるべしと申は、禅林寺永観が七段の往生講の私記に云しがごとし」

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デジタル大辞泉 「往生講」の意味・読み・例文・類語

おうじょう‐こう〔ワウジヤウ‐〕【往生講】

極楽往生を願って阿弥陀仏を念ずる仏事

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世界大百科事典(旧版)内の往生講の言及

【講式】より

…数段にわけられた創作的な講式文や,ときには歌讃(声明(しようみよう))なども加えられて,仏菩薩や高僧などの徳を讃嘆したり,特定の信仰や行業を勧化する。たとえば永観の《往生講式》は発菩提心,懺悔業障,随喜善根,念仏往生,讃嘆極楽,因円果満,回向功徳の七門にわかって,往生極楽の宗教心を高揚し,念仏行を策励する。この講式を法則として営まれたのが往生講である。…

【念仏講】より

…念仏を唱え,極楽往生を期する同信者の集団。中国では廬山において慧遠(えおん)が結成した白蓮社(念仏講)があり,日本では平安中期以後,迎講,往生講,阿弥陀講などがあった。念仏講の名称は,中世以後の地方の文書や石碑の銘文にしばしばみられる。…

※「往生講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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