待機児童(読み)タイキジドウ

デジタル大辞泉 「待機児童」の意味・読み・例文・類語

たいき‐じどう【待機児童】

認可保育所への入所要件を満たし、申し込みがされているが、施設不足や保育希望時間の調整がつかないなどの理由によって入所できないでいる児童

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「待機児童」の解説

待機児童

保育所への入所申請がなされており入所条件を満たしているにもかかわらず、保育所に入所できない状態にある児童のこと。出産後も働き続ける(働き続けなくてはならない)女性の増加、保育所の不足などが主な原因であり、都市部及び3歳未満児において問題が深刻化している。国は1994年の「エンゼルプラン」や08年の「新待機児童ゼロ作戦」など連続して待機児童解消の施策を行い、入所定員数の増加をみたが、利用者の増加に追いつかないのが現状となっている。しかし、2009年(1290人)、10年(1552人)と全国で最多の待機児童を抱えていた神奈川県横浜市が、市の施策により13年4月1日、待機児童ゼロを達成したことが契機となり、改めて待機児童対策への取り組みが浮き彫りとなっている。

(2013-5-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android