後家島田(読み)ごけしまだ

精選版 日本国語大辞典 「後家島田」の意味・読み・例文・類語

ごけ‐しまだ【後家島田】

〘名〙
① (「島田」は島田まげの意) 江戸時代、後家となった女性が結った髪の名。島田まげの元結(もとゆい)の上を、白いしごき紙で隠したもの。くし、銀かんざしのほかは、こうがいなどいっさい用いない習慣であった。主に京、大坂の中流以下で行なわれた。また、喪中は、まげに白紙をかけていたという。毛巻き。後家まげ。後家わげ。
② 江戸時代、男子の結髪法の一つ。または、その髪の形。男伊達(おとこだて)が好んで結ったもの。
浮世草子好色万金丹(1694)二「立髪蝉折れ後家しまだ、抱鬂(ばちびん)糸鬢(いとびん)手先下がり、大張り小張り唐犬びたい、二十六人車座に並べば」

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デジタル大辞泉 「後家島田」の意味・読み・例文・類語

ごけ‐しまだ【後家島田】

江戸時代、後家となった中流以下の女性が結った島田髷まげ。元結の上に白いしごき紙を結んだもの。主に京坂で行われた。後家まげ・わげ

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