後方・後(読み)しりえ

精選版 日本国語大辞典 「後方・後」の意味・読み・例文・類語

しり‐え ‥へ【後方・後】

〘名〙
しりの方。後ろの方。後ろ。こうほう。
書紀(720)継体二三年三月(前田本訓)「安羅、新に高堂(との)を起(た)てて、勅使(みかとつかさ)を引(ゐ)て昇(のぼ)る。国の主、後(シリヘ)に随(た)ちて階を昇る」
※土左(935頃)承平五年二月九日「しりへなる岡には、松の木どもあり」
競技や物合わせの時の右方の組。左方のあとで行なうところからの称。
蜻蛉(974頃)中「かたみに射手(いて)(ゐ)るとぞ、しさわぐ。しりゑのかたのかぎり、ここにあつまりて」
後宮をいう。皇后などの住む所。しりえの庭。しりえの宮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android