徐階(読み)じょかい(英語表記)Xu Jie; Hsü Chieh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「徐階」の意味・わかりやすい解説

徐階
じょかい
Xu Jie; Hsü Chieh

[生]弘治7(1494)
[没]万暦2(1574)
中国,の政治家。華亭 (上海) の人。字は子升。号は存斎。嘉靖2 (1523) 年の進士。翰林院編修の官を振出しに諸官を歴任し,同 31年内閣大学士となった。ときに権臣厳嵩専横のふるまいが多く,政治を乱したので,彼は帝と結んでこれを失脚させ,代って首輔となった。しかしのち同僚の高拱らと合わず,職を辞した。嘉靖,隆慶2帝に仕え,よく人心を収め善政を施したといわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の徐階の言及

【永楽大典】より

…帝位を簒奪し,評判を気にした永楽帝が,巨大な文化事業を通して人気回復をはかった結果といえよう。 《永楽大典》は宮中の文楼に秘蔵されていたが,1562年(嘉靖41),徐階が責任者となり毎日1人3葉(裏表6ページ)ずつを109人が書写し,67年(隆慶1)に副本1部を完成した。こうして原本は宮中文淵閣に,副本は皇史宬(こうしせい)(皇室書庫)に置かれた。…

※「徐階」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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