デジタル大辞泉 「徒寝」の意味・読み・例文・類語 いたずら‐ね〔いたづら‐〕【▽徒寝】 恋い慕う人と離れて、独り寂しく寝ること。いたずらぶし。「人待つと泣きつつすぐす夜な夜なは―にも泣きぬべきかな」〈中務集〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「徒寝」の意味・読み・例文・類語 あだ‐ね【徒寝】 〘名〙① 恋人と離れて、ひとりさびしく寝ること。ひとり寝。あだぶし。あだまくら。※類従本人麿集(11C前か)「旅にしてあだねする夜の恋しくは我家の方に枕せよ君」② 旅先で宿泊すること。旅寝。※藻塩草(1513頃)一六「あたね かりねの事也」③ 男女の、不義の交わり。密通。あだまくら。〔改正増補和英語林集成(1886)〕 いたずら‐ね いたづら‥【徒寝】 〘名〙 恋い慕う人にあえないで、ひとりで寂しく寝ること。いたずらいね。いたずらぶし。あだぶし。あだね。※中務集(989頃)「人待つと泣きつつすぐす夜な夜なはいたづらねにもなきぬべきかな」 いたずら‐いね いたづら‥【徒寝】 〘名〙 (和歌で、多く「徒稲(いたづらいね)」にかけて用いられる) =いたずらね(徒寝) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報