精選版 日本国語大辞典 「御下・御降」の意味・読み・例文・類語
お‐さがり【御下・御降】
〘名〙 (「お」は接頭語)
① 雨が降ること、また、雨をいう女房詞。
※婦人養草(1689)五「雨ふる事は おさがりと」
※俳諧・山の井(1648)春「松の内に降(ふる)雨はおさがりといひならはせり」
※大塩平八郎(1914)〈森鴎外〉一二「奉公人は神様に供へるのだらうと云ってゐるが、それにしてもおさがりが少しも無い」
⑤ 主人などのそばから下がること。退出すること。
※人情本・清談若緑(19C中)初「私も頂いた結構なお菓子、〈略〉晩にお下(サガ)りのとき兄さんに御届なすって下さらないか」
⑦ 神霊が身体にのりうつること。神おろし。
お‐くだり【御下・御降】
〘名〙 (「お」は接頭語)
① (「おのぼり」に対して) 都から地方にくだること。また、その人。
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