御侠(読み)おきゃん

精選版 日本国語大辞典 「御侠」の意味・読み・例文・類語

お‐きゃん【御侠】

〘名〙 (形動) (「お」は接頭語。「きゃん」は「侠」の唐音) 若い女が活発すぎて軽はずみなこと。また、そのような娘。おてんば。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一六「今にお侠(キャン)本性は現れまする」
[語誌]もととなった「きゃん」は近世中期以降の洒落本滑稽本などに例が見られる江戸俗語で、男女ともに用いられたが、「お」を冠した「おきゃん」は女性について使われた。

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デジタル大辞泉 「御侠」の意味・読み・例文・類語

お‐きゃん【×侠】

[名・形動]《「きゃん(侠)」は唐音》若い女性の、活発で慎みのないこと。また、そのさま。「お侠な娘」
[類語]おてんばはすっぱ尻軽じゃじゃ馬きゃぴきゃぴいけいけのりのりぴちぴち生き生き元気活発溌剌はつらつ生生せいせいおちゃっぴいおませおしゃまボーイッシュギャルソンヌフラッパーマスキュリン蓮葉はすはあばずれ跳ね返り跳ねっ返り男勝り悪魔ずべずべ公

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