御座敷(読み)おざしき

精選版 日本国語大辞典 「御座敷」の意味・読み・例文・類語

お‐ざしき【御座敷】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 「ざしき(座敷)」をいう尊敬丁寧語
※虎明本狂言・今参(室町末‐近世初)「おざしきを見れはやぶれまとじゃとおしゃれ
宴会の席。芸者芸人などの語。
人情本・春色恋白波(1839‐41)二「河東節ばかりで陰気なお座しきといふもんだから」
③ 芸者、芸人などが客に呼ばれること。→御座敷がかかる
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝一六「訳がありゃァしないかと云ふ噂が立つと〈略〉追々お座敷も無くなります」

ござ‐しき【御座敷】

※浄瑠璃・本領曾我(1706頃)三「其次のちと太りじし、髪の縮んだお方こそ、新左衛門殿のござしき、此ごろ奥に直られし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御座敷」の意味・読み・例文・類語

お‐ざしき【御座敷】

座敷」の尊敬語美化語
芸者・芸人などが呼ばれる酒宴の席。「お座敷を勤める」
[類語](1座敷離れ母屋/(2宴席酒席

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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