御為者(読み)おためしゃ

精選版 日本国語大辞典 「御為者」の意味・読み・例文・類語

おため‐しゃ【御為者】

〘名〙 もっぱら主君利益になるようにつとめる者。領民から税を厳しく取り立てたり、出入り商人などに厳しく当たるような家臣にいう。
仮名草子可笑記(1642)一「世間いづれの御家にも、おため者(シャ)と云ふ出来出頭人ありて、諸奉公人をはじめて、〈略〉人非人までに悪(にく)みそしられ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御為者」の意味・読み・例文・類語

おため‐しゃ【為者】

もっぱら主人の利益になるように努める者。領民から重税を徴収する家臣の類。おためもの。
「世間いづれの御家にも、―といふ出来出頭人できしゅっとうにんありて」〈仮・可笑記・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android