御百度(読み)オヒャクド

デジタル大辞泉 「御百度」の意味・読み・例文・類語

お‐ひゃくど【御百度】

百度参り」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「御百度」の意味・読み・例文・類語

お‐ひゃくど【御百度】

〘名〙 (「お」は接頭語)
社寺境内一定場所百度石という目印の石がある所もある)から神前仏前までを一〇〇回往復して参拝し、願いごとがかなうように神仏に祈ること。お百度参り百度
多聞院日記‐天正一〇年(1582)一月二九日「神人金五郎に荒神の御百度申付之」
② 物を頼む場合などに、同じ人、または場所を繰り返したずねること。お百度参り。
かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉「深草ぬしこのかたの恋のお百度」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御百度」の意味・わかりやすい解説

御百度
おひゃくど

病気平癒または念願成就のために社寺に参り,その境内の一定の距離をはだしなどで 100回往復し,そのたびに拝する軽い苦行をいう。本堂または社廟の周囲を 100巡したり,あるいは拝前所といわゆる御百度石との間を往復したりする。度数を数えるために,普通数取りと称する竹串小旗などをあらかじめ 100本数えておいて,1回ごとにこれを一定場所に納めたり,こよりを1本ずつ折り曲げていったりする。平安時代に,京都の発展に伴って社寺参りが盛んになってから発生したものと考えられる。賀茂百度詣,春日百度詣などが有名。1日のうちに 100回祈願を行うものから,数日間に合計 100度参拝するようなものまである。

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改訂新版 世界大百科事典 「御百度」の意味・わかりやすい解説

御百度 (おひゃくど)

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