御自分(読み)ごじぶん

精選版 日本国語大辞典 「御自分」の意味・読み・例文・類語

ご‐じぶん【御自分】

〘代名〙 (「ご」は接頭語)
対称江戸時代の武士階級(男女とも)が用いた語。同等、または、それ以上の相手に対する敬称。あなた。
浮世草子武道伝来記(1687)六「其有様を何しに討るべき。御自分(ゴジブン)にも太刀取揚て給はれと云に」
② (反射指示) 対称、他称に用いて、その人自身を敬意を含めてさす。御自身。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「それに部屋親(へやおや)さまがいっそお気立のよいお方で、これを御自分(ゴジブン)の子のやうになすって、お世話なさりますから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御自分」の意味・読み・例文・類語

ご‐じぶん【御自分】

[代]
反射代名詞会話の相手または第三者自身をさして、敬意を込めていう語。「お言葉ですが、ご自分はどうなんですか」「社長ご自分で運転なさるそうです」
二人称人代名詞。江戸時代、武士階級の男女が用いた語。同等の者に対する親しみ、または、目上の者に対する尊敬を表す。
拙者が御預かり申す上は…―に難儀はかけませぬ」〈伎・幼稚子敵討

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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