デジタル大辞泉
「御萩」の意味・読み・例文・類語
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お‐はぎ【御萩】
① 「はぎのもち」(「はぎの花」とも)の女房詞で、
牡丹餠(ぼたもち)のこと。時代や地方によって違いがあるが、現在東京では、粳
(うるち)と
糯米(もちごめ)をまぜて炊き、軽くついたのち、まるめて餡
(あん)、きな粉、すりごまなどをまぶしたものをいう。〔
女重宝記(元祿五年)(1692)〕
※
婦系図(1907)〈
泉鏡花〉前「お彼岸にお萩餠
(ハギ)を拵へたって」
② (醜い女性の意の「ぼたもち(
牡丹餠)」と同意であるところから) 醜い女性。
※雑俳・柳多留‐五三(1811)「待女郎
おはぎで娵に花が咲」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
おはぎ【御萩】
和菓子の一種。うるち米ともち米を混ぜて炊くか蒸すかし、軽く搗(つ)いて丸め、あずきあん・きな粉・ごまなどをまぶしたもの。あんを中に包み、外側にきな粉やごまをまぶすこともある。◇「萩(はぎ)の餅(もち)」「ぼた餅」ともいう。彼岸に作るものとされ、牡丹(ぼたん)の咲く春に作るものを「ぼた餅」、萩の咲く秋に作るものを「おはぎ」とする説もある。また、牡丹や萩の花に似ているのでこれらの名があるともいわれる。そのほか、「北窓」「となり知らず」などの異称もある。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報