御覧ず(読み)ゴランズ

デジタル大辞泉 「御覧ず」の意味・読み・例文・類語

ごらん・ず【御覧ず】

[動サ変]見る」の尊敬語。「見給う」に比べ、敬意が強い。
ご覧になる。ご覧じる。
「昔も―・ぜし道とは見給へつつ」〈かげろふ・中〉
世話をなさる。
「年比も―・じて久しくなりぬ」〈堤・由無し事
召し上がる。
「君、いとねぶたしとて起き給はねば、なほこよひ―・ぜよとて聞こゆれば」〈落窪・一〉

ごろう・ず〔ゴラウず〕【御覧ず】

[動サ変]《「ごらんず」の音変化》
見る」の尊敬語。ごらんになる。ごろうじる。
「帝王コレヲ―・ゼラレテ大キニ驚カセラルル体デ」〈天草本伊曽保・ネテナボ帝王イソポに御不審〉
補助動詞)補助動詞「みる」の尊敬語。
「よくよく按じて―・ぜい」〈杜詩続翠抄〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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