御託(読み)ごたく

精選版 日本国語大辞典 「御託」の意味・読み・例文・類語

ご‐たく【御託】

〘名〙 (「ごたくせん(御託宣)」の略)
※甲陽軍鑑(17C初)品四七「天照皇太神宮御詫(タク)に、謀計眼前の利潤たりといへども、必神明の罰をあたると也」
② 自分勝手な言い分をさもえらそうに盛んに言いたてること。くどくどとものを言うこと。また、そのことば
雑俳・長ふくべ(1731)「むねんがる・三合なふてあのごたく」
※歌舞伎・花雪恋手鑑(1833)下「エエ、御詫(ゴタク)を吐(ぬ)かさずと、キリキリうせあがれ」
[語誌]もととなった「御託宣(ごたくせん)」を告げる際の巫子等の口振りから受ける印象が実にもったいぶった偉そうな感じのものであるところから、近世、転じて②の意となった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御託」の意味・読み・例文・類語

ご‐たく【御託】

《「御託宣」の略》自分勝手なことを、もったいぶってくどくど言うこと。偉そうに言いたてること。また、その言葉。「御託を並べる」
[類語]理屈理屈理屈詭弁きべんこじつけ空理空論講釈

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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