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…巡航速度のきわめて低いこと,外形が大き過ぎて取扱いが不便なことなどが,おもな理由である。
[日本における発達]
日本の航空活動は欧米諸国より遅れてスタートし,1910年,徳川好敏(1884‐1963),日野熊蔵(1878‐1946)が,それぞれフランスとドイツから輸入した飛行機で初飛行したのに始まる。一方では,同年山田猪三郎製作の飛行船が初飛行し,11年奈良原三次製作の飛行機が初飛行するなどの活躍もあったが,その技術水準は欧米に及ばず,結局は先進国からの技術導入,ライセンス生産によって,日本の航空工業は始まった。…
…彼がみずから製造を始めるきっかけとなったのは,ボアザン兄弟に依頼していた機体が転売されてしまったことで,これに憤慨した彼は,09年独自の設計によるアンリ・ファルマンIII型の初飛行に成功した。この機体を改良した1910年型は,徳川好敏大尉が日本最初の飛行(1910)に使った機体である。弟のモーリスはモーリス・ファルマン式と呼ばれる機体を開発し,兄のものと同じ複葉推進式ながら,安定で使いやすかったため,第1次世界大戦初期には多数フランス空軍に採用された。…
※「徳川好敏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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