心のバリアフリー(読み)こころのばりあふりー

知恵蔵mini 「心のバリアフリー」の解説

心のバリアフリー

障害者や高齢者などの多様な人々が安心して日常生活や社会生活を送れるように、差別偏見、無理解などによる意識上の障壁を取り除くこと。障害者や高齢者などが抱える困難を自らの問題として認識し、相互に理解を深め、必要な配慮や支援を行うことが重要とされる。2006年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」において、施設設備(ハード面)のバリアフリーの義務化と共に、17年に政府がとりまとめた「ユニバーサルデザイン2020行動計画」では、「心のバリアフリー」の推進が国や国民責務として位置づけられた。国は20年に開催される東京パラリンピック競技大会に向けて「心のバリアフリー」をさらに推進するため、啓発活動に取り組んでいる。

(2019-6-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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