心を尽くす(読み)こころをつくす

精選版 日本国語大辞典 「心を尽くす」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 尽(つ)くす

真心を込める。精魂を傾ける。
万葉(8C後)四・六八二「思ふらむ人にあらなくにねもころに情尽(こころつくし)て恋ふる吾かも」
源氏(1001‐14頃)若紫「さるは、限りなう心をつくし聞ゆる人に、いとよう似奉れるがまもらるなりけり」
精根を使い果たす。神経をすり減らす。さまざまに心を痛める。気をもむ。
※万葉(8C後)四・六九二「うはへなき妹にもあるかもかくばかり人の情乎令尽(こころヲつくさく)思へば」
※竹取(9C末‐10C初)「海山の道に心をつくし果てないしのはちの涙ながれき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「心を尽くす」の意味・読み・例文・類語

こころく・す

心の底から思ってする。できる限りのことをする。「―・した看病

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android