心中立(読み)しんじゅうだて

精選版 日本国語大辞典 「心中立」の意味・読み・例文・類語

しんじゅう‐だて シンヂュウ‥【心中立】

〘名〙
男女が誓いを立ててそれを守りとおすこと。愛情を守りとおして、他へ心を移さないこと。また、その証拠を示すこと。
浄瑠璃出世景清(1685)二「其うへ御へんがおっとよつまよなんどとて、しん中だてはしけれ共、あのかげきよはな」
相手への義理をあくまでつらぬくこと。相手に対して真情を尽くすこと。
かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉「儂が奢りますると銭金帳面のほかなる隠遊び、出が道明(だうみゃう)ゆゑ厭(いや)かは知らねど類の無いのを着て下されとの心中立(シンヂウダテ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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