心入る(読み)ココロイル

デジタル大辞泉 「心入る」の意味・読み・例文・類語

こころ・る

(「入る」が四段活用の場合)深く心にとまる。心が引かれる。
「つねならぬ山の桜に―・りて池の蓮を言ひな放ちそ」〈後拾遺・雑五〉
(「入る」が下二段活用の場合)熱中する。打ち込む。心を入れる。
「遊びに―・れたる君達」〈椎本

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心入る」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 入(い)

[一] (「入る」が自動詞四段活用の場合) ある事に心が引きつけられる。気に入る。心にかなう。
多武峰少将物語(10C中)「君をなほうらやましとぞ思ふらむ思はぬ山に心いるめり」
源氏(1001‐14頃)末摘花「かの紫のゆかり尋ねとり給ひて、そのうつくしみに心いり給ひて」
[二] (「入る」が他動詞下二段活用の場合) ⇒こころ(心)を入れる

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android