心及ぶ(読み)ココロオヨブ

デジタル大辞泉 「心及ぶ」の意味・読み・例文・類語

こころおよ・ぶ

考えが行き届く。気がつく。
「かの院、何事も―・び給はぬことはをさをさ無きうちにも」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心及ぶ」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 及(およ)

① 考えが行き届く。気がつく。
源氏(1001‐14頃)藤裏葉「思ふさまにかしづき聞えて、こころをよばぬ事、はた、をさをさなき」
※宇治拾遺(1221頃)九「郡司、大に悦(よろこび)て、心のをよばんかぎりは教へむと思ひて」
常識によって予想想像期待などができる。想像がつく。下に打消を伴うことが多い。
※浜松中納言(11C中)三「かたちありさま、琴(こと)のね、心もをよばず」

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