心思(読み)シンシ

デジタル大辞泉 「心思」の意味・読み・例文・類語

しん‐し【心思】

こころ。思い。考え。
「或は―を労し、或は肢体を苦しめて」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心思」の意味・読み・例文・類語

うら‐も・う ‥もふ【心思】

〘他ハ四〙 (「うらおもう(心思)」の変化した語)
名語記(1275)六「わすれたる事を思いださむとする時、もののとうらもふ詞あり。〈略〉もとありし事を案ずるよしの心也」
※名語記(1275)六「いかがせましと思惟する事をうらもふといへるもふ如何。答、もふはまどへるの反。まよへる同。うらは占也」

うら‐おも・う ‥おもふ【心思】

〘他ハ四〙 (「うら」は「こころ」の意)
① 心の中であれこれと思いめぐらす。うらもう。
古今六帖(976‐987頃)六「すかのねのねん比(ごろ)いもにこひんかも うらおもふこころおもほえぬかも」
② 考えが決まらずためらう。思い迷う。うらもう。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)七「うらおもひたまふこと、ましまさざれ」

うら‐もい ‥もひ【心思】

〘名〙 (「うらおもい(心思)」の変化した語) 心の中であれこれと思い巡らすこと。心の中でためらい、思いまどうこと。
書紀(720)継体二一年六月(前田本訓)「陰(ひそか)叛逆(そむ)くことを謨(はか)りて猶預(ウラモヒ)して年を経(ふ)

うら‐おもい ‥おもひ【心思】

〘名〙 (「うら」は「こころ」の意) 心の中であれこれと思いめぐらすこと。思い迷うこと。また、そのような心。うらもい。〔法華経音訓(1386)〕
史記抄(1477)七「狐疑とうたがい、猶予とうらおもいす」

しん‐し【心思】

〘名〙 心中の思い。かんがえ。
集義和書(1676頃)九「人情時変に通じて心思を内に向はしめ、斉家治国の用にたよりあらんは、時にとりて益すくなからず」 〔孟子離婁

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普及版 字通 「心思」の読み・字形・画数・意味

【心思】しんし

思考。〔後漢書、儒林下、何休伝〕休、人と爲り質朴訥口なるも、(つね)に心思り。六經をし、世儒無し。

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