心行く(読み)ココロユク

デジタル大辞泉 「心行く」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ゆ・く【心行く】

[動カ五(四)]思い残すことがないほど十分に満足する。気がすむ。現在では、多くこころゆくばかり」「こころゆくまで」の形で用いられる。
[類語]満足満悦充足飽満自足自得会心・充足感・充実感・自己満足本望満ち足りる堪能たんのうする満喫する安住する・安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心行く」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 行(ゆ)

① 思う心が相手に届く。
万葉(8C後)一・五五三天雲遠隔(そきへ)の極(きはみ)遠けども情志行(こころシゆけ)ば恋ふるものかも」
② ふさいでいた気持が晴れて、満足する。念願を達して心が晴れ晴れする。
※万葉(8C後)三・四六六「わが屋前(やど)に 花そ咲きたる そを見れど 情毛不行(こころモゆかず)
義経記(室町中か)四「互にこころのゆく程泣きて後、佐殿涙を抑へて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android