必需的支出

流通用語辞典 「必需的支出」の解説

必需的支出

一般的には、日常的な生活をしていくうえでの、必需的な商品やサービスに対する支出のこと。スーパー・マーケットなど、この支出に対応する販売企業では、重要な情報として把握する必要がある。家計調査から必需的支出を規定すると、計数的な判断として、支出が所得によって影響される割合が少ない、つまり所得弾性値の低いものが、必需性の強い支出であり、国民生活白書では、所得弾力性0.6未満のものを必需的支出として計算している。それによると、食料をはじめ、家賃地代、光熱水道、寝具類、下着類、交通・通信、授業料、月謝類、理・美容サービス類など、日々の生活にとって経常的に必要な費目が該当し、支出構成比は47%となっている。時代とともにこの必需的支出の構成は変化してきており、品揃えなどにおいても、その動向に注意を払う必要がある。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android